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フィルムの保存方法

劣化を防ぐための8ミリフィルム・16ミリフィルムの保存方法

8mmフィルム/16mmフィルムの劣化につきまして

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8mm、16mmフィルムは年数や環境などによって劣化が起こり、
映写する事ができなくなることがあります。
劣化が進むとフィルムから酸っぱい臭いがして、 変形したり、べたつきが出ます。
いちど劣化が始まると8mm・16mmフィルム完全な状態に戻すことは出来ませんので
劣化が起こらないように保存することをお勧めします。


8ミリフィルム・16ミリフィルム劣化の過程

主な劣化は酢酸臭(酸っぱい匂い)、フィルムの縮み、曲り、
丸まり、乳剤剥がれの順に進行します。
乳剤剥がれまで進行した場合はほとんど修復は不可能となります。


・劣化の主な原因がある場合

現像の工程に原因がある場合

現像時の薬剤や処理液の濃度が不適切な場合、水洗いが不十分な場合。


・保存方法に原因がある場

温度、湿度、保管容器、通気性等が適切でない場合。


・物理的な損傷

映写機の操作間違い、メンテナンスされてない映写機での映写、接合に正式な接合テープやフィルムセメントを使っていない。



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劣化が進み乳剤剥が剥がれてしまった8mmフィルム

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状態の悪い映写機での映写によりフィルムの送り穴が損傷してしまった8mmフィルム

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映写機の操作間違いにより損傷してしまった8mmフィルム

8mmフィルム・16mmフィルムの保存方法

なるべく温度変化の少ない場所で温度・湿度が低い所への収納して下さい。
ビニール袋等での密封で絶対にしないで風通しの良い状態で
保存して下さい。

種類の異なるフィルムはなるべく別々に保管して下さい。
レギュラー8・シングル8・16mmフィルムは分けて保管が望ましいです
シングル8とスーパー8は同じでも大丈夫です。

酢酸、カビが溜まるのを防ぐため。
フィルムは1年に一度程度、巻き直して下さい。

劣化したフィルムは隔離して保存して下さい
劣化したフィルムから出る酢酸が他に悪影響を及ぼします
酸っぱい匂いのするフィルム、カビがついたフィルム は健全なフィルムと分けて保存して下さい。

もし8mmフィルム(16mmフィルム)に酸っぱい匂いがある場合は
酢酸ガスの影響で正常なフィルムにも悪影響が出ますので
正常なフィルムを早く隔離して保管場所を別にする必要があります。

長年使用されてない映写機での映写はフィルムを痛める場合が
あります。また操作方法が分からない映写機のご使用は十分にご注意下さい。

8ミリフィルム・16ミリフィルムの修復

昭和30年代のフィルムの主な劣化原因は現像の工程に問題があった場合がほとんどのため
残念ながら適切に保存されていても経年劣化は免れませんが
乳剤剥がれまで劣化していなければ修復が可能です。

軽度から中度の変形の場合は良好な結果が得られますので
フィルムが変形していても諦めずにご相談下さい。
他店で断られたフィルムの修復も多く手がけてまいりましたので当店まで フィルムを送付して下さい、
無料で状態を調査してご連絡致します。



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